薬剤師国家試験合格おめでとう‼

新人のSさん国家試験合格おめでとう‼
薬剤師になると決心してから10年、長かったですね。
ピアニストを目指していたけど、方向転換、MARCHの農学部を卒業後農業をはじめたが、重度のアトピーで体調を崩し断念。
子供の頃からずっと投与されていたステロイド剤による薬害が体調不良の原因と解り、薬剤師を目指したのが30歳、家庭教師をしながら自活し、薬学部合格、そして6年間留年せず、生活費を奨学金とアルバイトでまかなう苦学生でした。年齢のギャップを超えた根性とバイタリティーは凄い。四十路を迎えた今年の国家試験はとても難易度が高く手応えが無かったと聞いて心配していましたが、私の受験占いは疑い無く「合格‼」そして当たり!お祝いの会をしましょうね。

薬学教育が六年制になり、薬科大が乱立し、大学は学生確保にやっきになり、国家試験合格率を上げるため、容赦なく留年させ、卒業を延期する。受かる学生だけ卒業させれば、合格率の高い薬科大と評価される、でも入学した人数と卒業者の人数はかなり違う、それが実情です。
六年制移行後卒業者が出ない空白の二年間の後、大手調剤が青田刈りし、薬剤師確保はとても困難、職安に求人を出しても「全県で28人しか登録者はいませんよ、難しいです」と担当者談。薬剤師は今後余ると言われているが、新潟の実情はまだまだそうではないです。定数(処方箋40枚につき一人)割れ薬局も存在します。

Sさんは立ち上げからずっとフェニックス調剤のアルバイトで現役の薬剤師並に調剤助手として働いてくれていました、「あと必要なのは免許だけね」,と冗談で言っていましたが、昨日ネットで合格を確かめた時、思わず涙が出ました。
生活費を切り詰めてまでも漢方薬の本を買う、漢方薬の造詣は私よりよっぽど深い、代替療法の知識も私より豊富で教えてもらう事が沢山ある。脱ステロイド剤の闘病歴を聞くと壮絶。「薬剤師として医療に携わっていなければ、薬害にNOと言えない。」と、私も全く同じように考えます。外側から言っても説得力はありません。
そんな雑草のような強さを持ち、朗らかな人柄で皆が面倒を見てあげたくなってしまう彼女がこの四月からのフェニックス調剤薬局で薬剤師として共に働くことになりました。40歳の新人です。よろしくお願いします‼
前の日記に書いたよろず医療会のメンバーでもあり、東日本大震災の後、現地に炊き出しにDr.や他の医療従事者などと一緒に弾丸スケジュールで行ったそう、人生山あり谷あり、いろんな引き出しがあって私は話を聞くのがとても楽しいです。
合格 本当におめでとう!そして患者さんに求められる薬剤師に育って行ってください。


引き続きパート薬剤師さん募集中です
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これでいいのだ

これでいいのだこれでいいのだ
何気なくAmazonを見ていて頼んだ本 野口法蔵氏著
野口氏は報道カメラマンを経てヒマラヤのラダックで得度した僧侶、断食の指導をしている方だ。
私の薬局のとなりの診療所「ささえ愛よろずクリニック」のI院長の旧友でもある。
自らアナーキストを名乗るこのDrが学生の頃立ち上げた”よろず医療会”がこのクリニックの本流のようだ。野口氏もこのメンバー、活動は、医学生などなどのアングラな集団が無医村の老人クラブにおしかけ、よろず医療相談を行い、最後はマッサージの会をやり去っていく、というものだったらしい。メンバーには他にがんセンター病院の最もシビアながん病棟担当医のIDrやIDrがどんどん患者さんを送り込む漢方薬局の自称ヤクザ医師(薬剤師)大抵のがんはマッサージときざみ漢方で治してしまうK先生などもメンバーだったらしい。「地域で孤独を作らない、処方するなら薬より人とのつながり」がモットーのこの会の歴史は長いようだ。

本の話にもどるが、これでいいのだ、で有名なバカボン、とはサンスクリット語でブッダのことで天才を意味しているそうだ。
”タリラリラーン”はチベットのマントラだそうな。赤塚不二雄って何者??

野口氏がいつもの修行僧モードでない状態でバリ島でのんびりアイスクリームを食べていたときに海の下から”これでいいのだ”と聞こえ、この本を書く気になったという。

これでいいのだ
といっていると
頭が上がり
頭の上に空があることに気づく
だから
これでいいのだ!

とりあえず今
生きているし
だから

これでいいのだ!
これでいいのだ!

とりあえず今
息しているし
だから

これでいいのだ!
これでいいのだ!

これでいいのだ
といっていると
堂々としていられる
バカボンのパパのようになる
だから
これでいいのだ!

これでいいのだ
あなただけ
脳天気にいってごらん
他から白い目で見られるから
でもこれでいいのだ

これでいいのだ
といっていると
つまらないことはどうでも良くなる
たいしたことでは実はなかった
だから
これでいいのだ!

笑いながら
いってみよう
これでいいのだ!
これでいいのだ!

すると
本当にこれで良くなる
運勢も良くなる

これでいいのだ!
これでいいのだ!

すると
なぜか幸福になる

本当なんだな
これが

これでいいのだ!
これでいいのだ!

すると
自分を大切にする
自分の価値を見いだす

これでいいのだ!
これでいいのだ!

・・・・・・・・・・・・

なんかこれすごい!バカボンのパパは天才なんだ、本当に。
薬局の待合室に置くことにした。

私に何ができるのだろう・・
私は無力で非力と知っている
でも
これでいいのだ!
これでいいのだ!
何だか楽しくなってきた!

急がない!ひとりの時間を持ちなさい

これは時々開くデイビッド・クンツの大好きな本のタイトル

忙しい合間にもほんの一瞬止まって自分に戻る、それがとても大切だという事を伝えている本。

雑事に追われ忙しい、忙しい日々の中で自分を振り返るのを忘れている自分に気づく。
結果ありきで自分の魂の歩みを無視している、そんなメッセージを昨日受け取った。

何故そんなに生き急ぐ?そう思いながら生きている。

今、車の一年点検が終わるのを待つこの空白の時間、ふかふかのソファーにもたれ久々にゆったりした気分にひたりながらそんな事を考える。

薬剤師としての仕事、経営、経理、労務、家事、介護、妻、母、日常は容赦なく訪れる。自分に戻る時間をつとめて作らないと時は自分の横をただ通り過ぎて行く、私って誰だっけ?そして生きた証は何も残らない。

深く息を吸いそして吐く、頭が緩む、こんな事を感じられる空白の時間は神様からのプレゼントだと思う。

骨元気?

最近腰痛が時々起きるので、骨元気?について薬剤師の目線で自分の事として考えてみた。

腰痛の原因は生活環境の変化ー22年間立ちっぱなしで県下最大級の広い薬局内を歩き回っていたのが、ここ半年、猫の額のような小さい薬局内で圧倒的にデスクワークが多くなり、しかも足を組んで座っていたということと、ホルモンバランスの乱れによる冷えによることは明らかだと思う。今後は骨粗鬆症予防を本気で考えないとダメだな、と実感させられる。

土壌中のカルシウム含量が少ない日本の女性はほぼ100%高齢になると骨粗鬆症の治療域に入る。骨粗鬆症単独では痛みは出ないが、骨が変形してゆがむと痛みが出る。
五十代の女性はホルモン分泌の関係でエストロゲンが低下するので、閉経後どんどん骨が減って行く。子供の数が多い人ほど要注意。一方、男性はステロイドホルモンを内服している場合などを除けば殆んど問題にならない。

骨塩量は次のような方法で測られている。

(1) DXAーデキサーと言われる特殊なX線装置で①腰椎 ②大腿骨近位 ③橈骨遠位 などの部位の骨塩量を測る。 ①、②が推奨。腰椎のDXA測定をできる機器は大病院か整形外科専門の病院にしかない、一般の個人開業医にはない。
(2) 超音波で踵の骨を測る。
(3) 手のレントゲンを、基準となるアルミの板と一緒に測って比べる。

そして、20~44歳の骨塩の平均(Young Adult Mean)を100%とし、 その何%かを表す数値をYAMと言う。 2000年の厚労省の診断基準ではYAMが70%未満を骨粗鬆症としている。またこの診断基準では、YAMが70%以上でも脆弱性骨折があれば骨粗鬆症としている。 脆弱性骨折とは、例えば尻餅をついて起こる腰椎圧迫骨折などのように軽微な力で起こる骨折のことである。
骨の強さというのは、ちょっと前まで骨密度あるいは骨塩量(骨のカルシウムの量) に比例すると言われていたが、最近では

  骨の強さ=骨塩量+骨質

と言われている。

治療薬には以下がある。

医科向けの金属イオン化カルシウム製剤(アスパラCA、乳酸カルシウム、炭酸カルシウムなど)やビタミンK(グラケー)、ビタミンD製剤(アルファロール、エディロール、ディーアルファ、ロカルトロール)の骨粗鬆症治療におけるエビデンスレベルは低くCー効果があると言い切れる証拠がない。それは患者さんの持ってくるDXAの結果を見ても明らかだ。血中のカルシウム濃度は上がっても骨は増えない。余計な金属イオン化カルシウムは結石を作る。

ビスホスホネート製剤(ボナロン、ベネット、フォサマック、アクトネル、リカルボン、ボノテオ)は破骨細胞を抑制して骨を増やす薬だが、硬い骨を作るので、骨質は悪く、折れる時はポキッと折れる。骨塩量は5%くらいは上がる。ただし、吸収率が3%ととても低く、食事と混ざることでさらに吸収率が低下するので、朝起床時に空腹で180mlの水で服用し、その後30分は水以外だめ、横になってもダメ、ご飯は30分経ってからという飲み方が面倒な薬だ。当然寝たきりの人には使えない。最近は週に1錠、月に1錠という製剤もある。エビデンスレベルはA治療効果があると言い切れる証拠がある。

SERM(エストロゲンモジュレーター)はあたかも女性ホルモンのエストロゲンのような働きをして骨を増やす、薬品名はエビスタやビビアントがそうだが、静脈血栓のリスクが1%,発がん性のリスクも懸念されている、(ほとんどの保険薬局ではそんな説明はされていないだろう)が、エビデンスレベルはA。

進行した何度も骨折をくりかえしているような骨粗鬆症に用いられる注射ーフォルテオ皮下注は1本5万円でインスリンのように毎日自己注射しなければならない、投与期間は18ヶ月まで。骨塩量は10%くらい増える。たった10%増でも今ある治療薬で最も効果があるとされている。

もし骨粗鬆症になったら病院や診療所で処方される骨粗鬆症の薬の中であなたはどれを選ぶか?と聞かれたら、私はどれも選ばないと思う。なる前に定期的に運動し、整体に行き、お日様の光を浴びて吸収率の良い良質のサプリメントのカルシウムーうちの薬局にも売ってますーやヒジキ、小魚で予防するというのが結論。食は大切、あなたは食べたもので出来ている、を実感する今日この頃だ。